建設業ブログ

職人さんの人手不足

2025年までに90万人新規入職者獲得しても、職人が35万人不足する!

 

日本の建設業界の人手不足は深刻で、1997年時点で建設技能者は464万人いましたが、2014年には343万人に減少しました。

高齢化も著しいため、2025年までに109万人が離職する見込みで、このままでは215万人にまで減少すると考えられます。

 

そのため、建設業界を代表する団体である「日本建設業連合会」では、2025年までに90万人の新規入職者獲得を目標に掲げました。

しかし、例え目標を達成しても、35万人もの人手不足が予想されています。

長時間労働が問題視されている建設業界。このままでは人手不足によりますます労働環境も悪化し、新規入職者獲得も難しくなってしまいます。

 

 

建設ロボットで人手不足を解消!

人手不足を解消する手段として建設業界が力を入れているのが建設ロボット開発です。

建設ロボットの活用により、少ない人数で効率的に工事ができれば、人手不足解消だけではなく、現場の生産性向上、人件費の削減にもつながります。

また、ロボット導入により人間同士の接触も避けられるようになるので、感染予防の観点からも望まれています。

建設ロボット導入のメリット

建設ロボット導入は、近い将来の人出不足を解消するため、どうあっても必要な状況といえます。

また、他にも建設ロボット導入により以下のようなメリットがあります。

 

従事者の安全が確保され、苦渋作業が軽減される

高い場所に登らないといけないなど危険が伴う作業を遠隔操作によって安全に行えます。

また、重い荷物を運搬するといった身体に負担のかかる苦渋作業が軽減されることで、高齢の方や女性の方も働きやすくなります。

 

生産性の向上

ロボットの場合、夜間休日関係なく作業ができるため、生産性の向上につながります。莫大な開発費用はかかりますが、人件費も削減できます。

 

工事品質の向上

人の場合、その人の熟練度によって品質が異なりますが、ロボットの作業精度は高くミスは少ないため、いつでも品質の高い工事が行えます。

 

非接触の作業が可能

人と人ができるだけ接触しない環境は、新型コロナウイルスの脅威がある限り必須といえます。

ロボットでの作業により、それがかなえられます。

 

建設ロボットの課題

一方建設ロボット導入には以下のような課題もあります。

 

開発、導入コストが大きい

ロボットを研究、開発するには多大なコストがかかり、導入した際にも技術者の育成や安全対策費など、かなりコストがかかります。ロボット導入により、人が行うよりもコストが大きくなることもあり得ます。

オペレーター、管理者が必要

自動で動くといっても、当然ながらロボットを操作するオペレーターや管理者が必要になります。ロボット関連の技術を習得している新たな人材を多数育成しなくてはなりません。

あとがき

2025年というと、現在は2021年のため、もう5年ありません。

現場によっては、人材不足により、行えない工事がでてくるのではないかと懸念されています。また、人員が不足したまま作業を行うと事故や施工ミスが起こる可能性が高くなり、施主にとってもこれは大きな問題といえるでしょう。

数年間でどこまで建設ロボットの導入が進み、オペレーターや管理者育成も進むのか。

高級タワーマンションでも施工ミスが頻発する中、急務の課題といえそうです。

ペット可の賃貸

ペット可の賃貸でよくあるトラブルと、その対策方法を徹底解説

 

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ペット可賃貸物件でも、意外とペットに関するトラブルが起こることがあります。
みなさんは、問題に発展しやすいトラブルがどういったものであるかご存知でしょうか?

大切なペットと安心して暮らすために、よくある事例を知り対策をしておく必要があるでしょう。

そこで今回は、ペット可の賃貸物件でよくあるトラブルと、その対策方法について解説します。
賃貸物件でペットを飼いたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

  • 1.ペット可賃貸でよくあるトラブルと対策法

  • 2.ペット可賃貸でのトラブル事例や対策を理解しておくことが大切

ペット可賃貸でよくあるトラブルと対策法

ここでは、ペット可の賃貸物件で起こりやすいトラブルと、その対策法について詳しく解説していきます。
賃貸物件でのペット飼育を検討している人は、問題を未然に防ぐためのポイントを押さえておきましょう。

 

足音に関するトラブルと対策

ペットの走り回る足音をめぐって、住人との揉め事に発展してしまうことがあります。
特にマンションやアパートでは、下の階への足音は響きやすいので昼夜問わず足音が聞こえていると住人の生活に支障が出てしまう可能性があるでしょう。
そのため、ペット可賃貸であっても足音への対策が必要です。

ペットの足音に関する対策の1つが、床に防音マットやカーペットを敷くことです。
ラグタイプやタイルカーペットなど多くの種類がありますので、ペットの飼育状況に合わせて選択することをおすすめします。

また、ペットがフローリングなどの床に引っかき傷を付けてしまうことも考えられるでしょう。

床に傷を付けてしまうと、退去時の原状回復で請求される費用が高くなってしまう可能性があります。
マットやカーペットはペットの足音だけでなく床への傷対策としても有効ですので、賃貸物件でペットを飼育する際には準備しておきましょう。

 

鳴き声に関するトラブルと対策

ペット可の賃貸物件で起こりやすい問題の1つが、ペットの鳴き声による騒音です。
特に深夜などの静かな時間帯は鳴き声が響きやすく、近隣住民から苦情が入ってしまう恐れがあります。
また、「普段から大人しいペットなのに、うるさいと言われる」という場合、飼い主が外出中に鳴き続けている可能性が考えられます。

飼育するペットが頻繁に無駄吠えをする場合は、しつけが大切です。
運動や散歩でストレスを軽減させたり、他の人や動物と楽しく触れ合って慣れさせたり、吠える原因となるものを排除したりするなどの対策が考えられます。

自身でのしつけが難しい場合は、プロに相談してみるとよいでしょう。

さらに、引越し時にアパートの上下左右の住人に挨拶してペットを飼育する旨を伝えておくことも大切です。
ペット可の物件であっても、すべての住人がペットを飼っているとは限りません。
「お互い様」という気持ちに甘えずに、きちんとリスク対策をすることが住人同士の揉め事を防ぐことにつながるでしょう。

 

においに関するトラブルと対策

ペット可賃貸で起こりやすいトラブルとして、「におい」に関連するものが挙げられます。
犬や猫などの動物と一緒に暮らしていると意外と気付きにくいのですが、他の方々には気になるにおいが発生していて、近隣住民の迷惑となっていることもあるのです。

不快に感じやすい主なにおいは、ペットの排泄物と体臭です。
においを抑えるためには、排泄物をこまめに捨てて、清潔な状態を保つことが大切です。
消臭効果のあるトイレスプレーなど、消臭グッズも役立つでしょう。

また、定期的にペットの体を洗い、体臭予防に努めることも大切です。
さらに、部屋ににおいがこもらないように、こまめに換気や掃除を行いましょう。

 

共用スペースを汚すなどのトラブルと対策

犬などのペットが賃貸マンションの共用スペースに粗相をしてしまったり、走り回ったりしていまい、近隣住民から苦情がきて問題になってしまうケースがあります。
共用スペースでは抱きかかえて移動するなど、他の住人の迷惑にならないような対策をする必要があるでしょう。

また、飼い主に悪気がなくても、知らずのうちに他の人に迷惑をかけているケースがあります。
たとえば、ベランダでブラッシングをして、抜けた毛が他の住人のベランダに飛んでしまい汚してしまうケースなど。

ペットを飼育する場合は、ペット可物件であっても他人の迷惑にならないような配慮が必要だといえるでしょう。
物件によってはベランダでの飼育が禁止されていることがありますので、決められている飼育ルールについても確認しておくことが大切です。

 

人に飛びかかる・人を噛むなどのトラブルと対策

ペットが人に飛びかかったり、または噛みついてしまったりして相手にけがをさせてしまった結果、飼い主に損害賠償を請求する裁判に発展してしまったケースもあります。

そのため、廊下などの共用部分で人が近付いてきたときは特に、ペットが飛びかからないような対策をする必要があります。

日頃からきちんとしつけをすることはもちろん、外出時は必ずリードを付ける・人と会う可能性がある場所ではリードを短めに持つなどの対応を心がけましょう。

 

契約違反に関するトラブルと対策

ペット可の賃貸物件であっても、飼育できるペットの種類や頭数などの条件が決められていることがあります。
したがって、「ペット可」となっているからといって、どんなペットでも自由に飼育して良いわけではありません。

たとえば、小型犬1匹のみという契約をしているのに猫を飼っていれば、契約違反となってしまいます。
大切なペットと安心して暮らすためには、自身の飼育状況に合う物件を探し、決められたルールを守って飼育することが大切です。

飼育条件について詳しく知りたい場合は、不動産会社に確認してみましょう。

また、ペットを飼育していると室内に傷がつきやすいことなどから、退去時の敷金や原状回復費用をめぐって予想以上の費用がかかる場合があります。
ペット可物件では、敷金が償却となっていたり、退去時のクリーニング費用が高めに設定されていたりすることがありますので、事前に賃貸借契約書の内容をきちんと確認しておくことが重要です。

わからないことがあれば、契約前に不動産会社に相談しましょう。

さらに、飼育できるペットの頭数に制限が設けられている場合は、ペットが子どもを産んで頭数が増えた場合のことも確認しておくことをおすすめします。
大家さんや不動産会社との間で追加の取り決めがあった場合などは、その旨が契約書に追記されているかどうかもしっかり確認しておきましょう。

 

ペット可賃貸でのトラブル事例や対策を理解しておくことが大切

ペット可賃貸であっても、ペットに関連するトラブルは起こり得ます。
未然に防ぐためには、ペットの飼育によるトラブル事例を知り、きちんと対策をしておくことが大切です。

また、日頃のしつけや対策をしっかりと行うことはもちろん、飼育状況に合った物件探しも重要です。
ルールやマナーを守り、近隣住民と良好な関係を築きながら、大切なペットと暮らしましょう

雨の日の外壁塗装

雨の日でも外壁塗装はできる?天気や湿度が及ぼす影響とは

外壁塗装工事は1年を通して施工可能です。しかし、必ず避けなければいけない気象条件に雨の日があります。

「雨の日でも外壁塗装はできるんじゃない?」「ちゃんとシートを被せれば大丈夫では?」と思う方もいらっしゃると思いますが、雨の日に外壁塗装を行うことは外壁塗装業界では避けた方が良いといわれています。

そこで今回は、雨の日の外壁塗装工事について雨が塗装に与える悪影響のほか、雨の日でも出来る工程などを解説します。

 

雨の日は外壁塗装工事を行わないほうが良い

雨の日

一般的に、雨の日は外壁塗装工事を行わないほうが良いといわれています。

外壁塗装では雨などの水分は大敵です。外壁塗装に使用される塗料の使用条件として、湿度85%以上、気温5℃以下の場合は避けてください」という注意書きがあります。

雨の日は天候が不安定なため湿度が変動しやすく湿度85%以上になることも多いため、雨の日の外壁塗装工事は避けた方が良いでしょう。

さらに雨の日は足場の上も滑りやすく、作業に支障が出てしまうこともあります。

また、湿度が高く気温が低い気象条件では塗料の乾きも悪くなるため、最終的な仕上がりにも影響する可能性があります。

このような理由から、通常の外壁塗装業者であれば雨の日には塗装作業を行うことはありません。しかし中には雨の日でも作業を行う悪徳業者もいますので、注意が必要です。

 

雨の日に塗装以外の工程を行うのは問題ない

雨の日に塗装以外の工程を行うことには問題ありません

外壁塗装全体の工程には塗装以外にも高圧洗浄や下地調整、養生などの工程があります。これらの工程は雨の影響を受けづらく、雨が降っていても通常通り行うことができます。

そのため外壁塗装工事に雨が降ってきた場合は塗装作業を中止し、塗装以外の工程を塗装の代わりに行います。

 

雨が外壁塗装に与える5つの悪影響

外壁の塗装作業

雨が外壁塗装に与える悪影響として、耐久性の低下や仕上がりが悪くなる・工期が延びてしまうなどがあります。

ここでは、雨の日に外壁塗装工事を行った場合に想定される外壁塗装への5つの悪影響について解説します。

 

1 塗料に雨水が混ざり、耐久性が低下する

塗料に雨水が混入することにより、塗料本来の耐久性が弱まってしまう可能性があります。

外壁塗装で使用する塗料には、水で希釈する水性塗料とシンナーなどの有機溶剤で希釈する油性塗料があります。それぞれ塗料メーカーによって希釈率が定められているため、塗料への雨水混入を避ける必要があります。

また、水性塗料であっても余分な雨水が混ざってしまうことで希釈率が変わります。希釈率が守られていない塗料は本来の耐久性を発揮することが出来なくなり、塗装後の不具合につながります。

 

2 湿気により乾燥時間が大幅にかかる

雨の日には湿度が高くなるため、塗膜の形成に必要な乾燥時間が通常よりも必要になります。

先述の通り、外壁塗装に使用する塗料には塗装する際の気象条件が設定されています。気象条件を守らずに塗装を行なった場合には、湿気などの影響により大幅に時間がかかることがあります。

また、塗装の各工程にそれぞれ時間がかかるため、外壁塗装工事全体の工期が延びる可能性があります。

 

3 塗装後に雨水が付着してしまい、仕上がりが汚くなる

塗装後の外壁に雨水が付着することで、仕上がりが汚くなることがあります。

塗装を行ってから塗料が硬化、乾燥するまでにはいくつかの段階があります。

塗膜の表面が硬化していない状態で雨が降った場合には、新しい塗膜に雨水が付着したり部分的に流れてしまうことがあります。

その結果、最終的な仕上がりに塗装ムラが発生してしまったり、外壁全体がまだら模様になってしまうことにも繋がります。

 

4 塗膜が形成されずに浮きやクラック(ひび割れ)の原因となる

雨水の混入や湿気により塗膜が形成されず、塗装面の浮きやクラックの原因となる可能性があります。

外壁塗装では塗装工程に3回塗り(または2回塗り)を採用しています。

全ての工程では、必ず塗装後にしっかりと乾燥させなくてはいけません。しかし雨の影響などで乾燥が遅れてしまうことで不完全な塗膜ができてしまうことがあります。

不完全な塗膜が形成されてしまった場合には、塗膜の浮きやひび割れの原因となることがあります。

 

5 工期が延長する可能性が高い

外壁塗装の工期中に雨が降ることで、工期が延長する可能性が高くなります

雨の日にできる作業は限られているため、雨の日が続いてしまうと工程に遅れが出てしまいます。

さらに塗装作業中に雨が降ってきた場合は耐久性や仕上がりが悪くなることがあるので、それらを防ぐためにその日の降水確率などを考慮して作業を進める必要があります。

また、塗料が乾燥する前に雨にあたってしまうとその後の手直しに多くの時間と労力が必要になるので、天候が悪くなる可能性がある場合には作業を中断することもあります。

 

雨の日の外壁塗装で大失敗!実際に起きたトラブル事例

外壁の塗装作業

雨の日の外壁塗装はさまざまなトラブルに繋がります。ここでは、雨にも関わらず外壁塗装を行ったことにより起こったトラブルの事例について紹介します。

 

1 塗装後1年で塗膜が剝がれてきてしまった

このようなトラブルの場合は、塗料に雨水が混入したことでうまく塗膜が形成されなかった可能性があります。

外壁塗装で使用する塗料には、メーカー側が定めた希釈率があります。塗料に雨水が混入することで希釈率が変わり、塗料本来の性能が発揮されにくくなります。

このようなトラブルを避けるには、気象条件を守ることが大切です。雨の日には絶対に塗装を行わず、雨が降ってきたら塗装を中断してもらう必要があります。

 

2 塗装後の仕上がりに塗りムラがあった

外壁塗装後の仕上がりに塗りムラができてしまった原因として、塗料が完全に乾ききらないうちに雨が当たったことが挙げられます。

外壁塗装では、塗料が乾燥して硬化するまでに必要な時間が決まってきます。気象条件によっても変動することはありますが、乾燥時間をしっかりと確保して作業を進めることが大事です。

しかし塗膜が乾燥する前に雨が当たってしまうと乾いていない塗料が雨で流されてしまい、外壁全体を見渡した際に塗装の塗りムラとして見えることがあります。

そのため、乾燥前に雨が当たってしまった場合には塗りムラを防ぐために再塗装を行います。

 

3 悪徳業者に依頼をしてしまい雨の日に塗装をされてしまった

悪徳業者の場合、雨の日でも塗装作業を行うことがあります。
特に外壁塗装の費用相場よりも安い金額で依頼をした場合には注意が必要です。

塗装作業を行う職人への費用が少ないために、多少の雨や天候が悪い日でも作業を進めなければいけなくなります。

雨の日に塗装を行うことで発生した塗膜の剥がれやクラック、塗りムラなどに関しても、悪徳業者の場合は対応をしなかったり、再塗装の費用などを別途請求することもあるようです。

 

外壁塗装工事中に雨が降ってきてしまったら?

ベランダ

外壁塗装工事中に雨が降ってきてしまった場合には、速やかに塗装作業を中断することが大事です。

しかし通り雨やゲリラ豪雨的な突発的な雨は、天気予報に注意していても避けることが難しいことがあります。

このような場合であってもすぐに塗装作業を中断する必要があり、塗料が乾ききっていない外壁に雨が当たらないように養生シートで隠してもらうなどの対策が必要になります。

 

工期が延びたとしても追加料金はかからない

雨などが原因で外壁塗装の工期が延びたとしても、追加料金はかかりません

一般的に外壁塗装の工期は雨などで作業ができない日を想定して余裕を持った工程で組まれています。

雨だけでなく湿度や気温によっても作業ができない日もあるため、工期が延びてしまうことはよくあります。

このような原因で外壁塗装の工期が延びたとしても、人件費などの追加料金などは基本的にかかりません。

雨の影響を防ぐための注意点

外壁塗装のための養生と足場

雨の影響を防ぐためには塗装業者に任せっきりにするのではなく、施主側が注意することもあります。ここでは外壁塗装工事中に施主が注意するポイントについて解説します。

 

雨が降ってきたら作業を中断してもらう

外壁塗装工事中に雨が降ってきたら、施工業者に作業を中断してもらいましょう

施工業者は天候をチェックしながら工程を進めることが一般的ですが、中にはごまかしながら作業を続ける業者もいます。雨が降ってきたなと感じたら、施主側から作業の中断を依頼したほうが良いでしょう。

雨が降っているのにも関わらず塗装作業を中断してもらえない場合には、外壁塗装の保証期間の延長などを交渉することが大事です。

雨の影響は塗装後すぐには現れにくいため、数年後の不具合にも対応してもらえる保証が必要になります。

 

雨の中で塗装工程を行っていないか確認する

外壁塗装工事の中には雨の日でも作業ができる工程があり、塗装以外の工程であれば天候に関係なく作業を進めることができます。

しかし雨の日に塗装工程を行なっていないかをチェックすることが大切です。雨の日に塗装作業をしてしまうと悪影響が生じるだけでなく、外壁塗装本来の性能が発揮されなくなってしまいます。

 

雨の後に塗装状態を確認し業者と今後の方針を決める

塗料が乾き切らないうちに雨が降ってきた場合、雨が上がった後で外壁の状態をしっかりと確認することが大事です。

雨による影響が見られた場合には、今後の対処方法などを塗装業者に説明してもらいましょう。

また、少しでも不安なことや気になることがある場合には、直ぐに塗装業者に相談することでトラブル防止につながります。

まとめ

雨の日の外壁塗装工事は基本的に中断してもらうことが大事です。

雨の日でも作業できる工程もありますが、塗装作業を行っていないかなどのチェックは欠かせません。

雨による影響は塗装後すぐに現れることは少なく、数年後に塗膜の剥がれ浮きクラックなどの症状が発生することに繋がります。

しかし工事期間中の作業すべてを確認することは難しいので、信頼できる塗装業者に依頼することが外壁塗装を成功させる上では重要なポイントになります。

賃貸退去トラブル

画びょうやピンの穴はOK…? 不動産専門家が教える! 賃貸退去トラブルを避ける方法と対処法

秋は企業の転勤等で引っ越しが多くなるシーズンです。
旧居を引き払う際に、どのような点に注意すればいいのでしょうか? 知らずにいると退去費用がかさんで大損することになりかねません。
そこで今回は、退去費用で勘違いしがちな項目や、注意しないと退去費用が高くなってしまうポイントなどについてです。

大部分の人が泣き寝入り…。高額な退去費用を払っている!?

退去時のトラブル 賃貸 間取り 物件 不動産 売買 一戸建て 住宅 選び方 選んではいけない

――不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S(ライフルホームズ)」が、5年以内に賃貸物件からの引っ越しを経験した1075名を対象に実施したアンケート「退去費用は入居者負担?間違えがち項目ランキング」(※1)によると、賃貸物件の退去費用について「納得がいかなかった」という声が半数以上の51.6%を占めています。どんな点で納得がいかなかったと感じる人が多いのでしょう?

渋谷さん 大きく分けると2つあると思います。ひとつは、入居時からあった傷や汚れなのに請求されてしまったというもの。

 

もうひとつは、通常の生活を送る中で生じてしまった物件の傷みや損傷である「通常損耗」や、時間が経過したことにより設備が劣化した「経年劣化」であるはずなのに、請求されてしまったというものですね。

――「納得がいかず交渉をして減額となった」という人は、51.6%のうち、わずかに10.9%です。

渋谷さん この数字から、納得がいかなかった人の大部分が泣き寝入りして支払っていることがわかります。また納得するしない以前に、何も考えずに払ってしまっている人も一定数いると推測できますね。

 

入居者が負担しなくてもいい費用とは?

まず、負担しなくてもいい費用であるにも関わらず、知らない人が多いのはどのような項目??

 

最も多かったのが「ポスター等を貼ったことによる画びょうやピンの穴」です。

そのあとに、「家具を設置したことによる床や壁のへこみや跡」「冷蔵庫設置による壁やけ」

これらはすべて、先ほども紹介した「通常損耗」にあたります。

たとえば、部屋にポスターやカレンダーを画びょうで貼ったり、家具や冷蔵庫を設置したりするのは、ほとんどの人が普通に行うもの。

つまり「通常損耗」ということになります。

 

ここで知っておいていただきたいのが、国土交通省が定める「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改定版)」(※2、以下:ガイドライン)の存在です。

ガイドラインには、原状回復義務の考え方をはじめ、賃借人の負担対象範囲やトラブル解決に関する制度や判例の動向などが掲載されています。

全169ページもあるため、すべてを把握するのはなかなか難しいですが、ぜひポイントを押さえておいてほしいです。

 

重要なポイントは?

住んでいる年数に合わせて負担すべき割合が明確に決まっているという点です。

たとえば床の傷について、入居1年でつけた人と入居10年でつけた人の負担額が一緒では公平性を欠きますよね。ガイドラインと照らし合わせて、自分は○年住んだから負担額は何%くらいである、と目安にすることができるのです。

 

たとえば、壁紙やカーペットの法定耐用年数は6年と規定されています。

その物件に6年以上住み退去するのであれば、壁紙やカーペットの残存価値は1円と評価されるため、借主の故意・過失による破損などがなければ、原状回復するための費用を支払う必要はないということになるのです。

 

原状回復とは、どのような状態?

入居したとき同じ状態に戻すという意味ではありません。

ガイドラインでは「賃借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損(損耗等)を復旧すること」と定義しています。

 

つまり、明らかに通常使用の結果とはいえない不注意でできた傷や、清掃を怠って放置したことで発生したカビや汚れなどについては、借主が原状回復のための費用を負担する対象になりますよ、ということなのです。

 

入居者が負担しなければならない費用とは?

入居者が負担すべき費用であるにも関わらず、負担しなくていいと勘違いする人が多かった主な項目

渋谷さん もっとも勘違いしている人が多かったのが「専用庭の雑草処理」で、その後、「雨の吹き込みによる床の色落ち」「(物件構造に起因しない)結露によるカビ・シミ」「エアコンの水漏れによる床の傷み」「水回りの水垢やカビ」と続きます。

 

借りた物件に専用庭が付いていた場合、入居者が庭の管理責任を負わなければなりません。

専用庭は、住人全員で使う共用部ではなく、専有部です。つまり入居者が適切に管理すべき場所となります。

そのため退去時に雑草が生い茂っていた場合、処理費用は入居者負担となるのです。

また「雨の吹き込みによる床の色落ち」、「結露によるカビ・シミ」、「エアコンの水漏れによる床の傷み」などは、いずれも拭き取るといった処置をせず、放置したことが原因で発生しているため、通常損耗にはあたらず、入居者が原状回復費用を請求される可能性が高くなります。

この結果を見ていただければわかると思いますが、すべては適切な管理を怠ったことが原因になっているものばかりです。

たとえば、専用庭の草については定期的に刈っておく、雨の吹き込みも濡れた日に拭いておくといった具合に、その事象が起きときに手入れをしたり、大家や管理会社に通知したりして対処していれば防げたはずですから。

 

それでは、退去トラブルを防ぐために心がけたほうがいいこと、

もし思いがけず高い退去費用を請求された際にはどのような対応をすればいいか。

POINT1 退去に備えて入居時から準備をしておく

トラブルの多くは退去時の費用に納得できないことで起こることから、つい退去時の問題と思いがちです。ですが、じつは入居時から始まっている問題でもあるのです。ですから、入居時から退去に備えて準備しておくことが大切です。たとえば、不動産会社から渡される「入居時チェックリスト」にしっかり記入して返送しておく、入居時からすでにある傷や損耗などをスマホ等で撮影し、記録に残しておくなど。面倒くさがらずにしっかり対応しておきましょう。

POINT2 大家さんや管理会社との連絡を密にする

ガイドラインは国の指針ではありますが法律ではありません。そのため、大家さんや管理会社によって基準が異なっているのが現状です。

「これは大丈夫だろう」と勝手に判断せずに、何か疑問がある場合はすぐに相談することを心がけてほしいです。

たとえば、壁に釘を打っていいのか、床に傷をつけてしまったけれど修理したほうがいいのか、など。

退去時に伝えるのではなく、その都度、相談して承諾をもらうようにしましょう。

POINT3 ゼロゼロ物件には要注意

ゼロゼロ物件とよばれる「敷金0」「礼金0」の物件は、敷金・礼金の支払いがない分、初期費用が安く済むというメリットがあります。

その一方で、家賃が割高に設定されていたり、退去時にクリーニングやリフォーム費用を別途支払わなければならなかったりする可能性もあります。メリットだけでなく、デメリットがあることも覚えておいてほしいです。

POINT4 困ったら専門家に相談する

不動産会社には退去費用の内訳について説明する義務があります。

もし思いがけず高い退去費用を請求された場合は、明細書を出してもらってください。

納得できない場合は、明細書をもとに弁護士や国民生活センターなどに専門家に相談してみるのもよいでしょう。また、支払ってしまったあとでも少額訴訟などで取り戻せる可能性があるので、諦めないでください。

外壁の苔問題

外壁に苔が生える原因

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    壁に苔が生えている。

  • 新築してまだ数年、あるいは塗り替えて間もないのにどうして・・・?日曜日にケルヒャーで洗浄したら一旦は綺麗になった。ところが半年も経たないうちにまた苔が生えてきた!なんて経験はないでしょうか?

    苔が繁殖すると美観を損ねてしまうだけではなく、実は人体にもあまり宜しくありません。

    業界用語では微生物汚染と言い、苔はカビと同じで菌を殺さないとまたしつこく生えてきます。ただしバイオ洗浄では根本解決にはなりません

     

  •  

    重要なことは生えた苔を除去することではなく、なぜ苔が生えるのか?です。

    苔が生える要因としては、

    ・家が湿気の多い場所に立地している(山に近い)
    ・陽当りが悪い
    ・風通しが悪い
    ・外壁に通気性がない
    ・壁の中の断熱材が湿気ている

    などがあります。

     

  •  

    苔が生えやすい場所としては、

    ・山側に面した外壁
    ・隣家との境界面
    ・ベランダの手すり壁内側
    ・北面
    ・1階

    など。苔に悩んでいる方はこのどれかに心当たりがあるはずです。

     

苔が生えてしまった場合の対策

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    苔がはえてしまった場合の対策は、第一に除去することです。

    通常の7~9Mpaの高圧洗浄で落ちますが、梯子などで洗浄する場合は安全面で不安が残ります。

    洗浄作業をする場合でも仮設足場が必要です。

    プロに依頼した場合の価格の目安は、

    ・仮設足場代・・・住宅1棟 約16~20万円程度
    ・バイオ洗浄・・・・住宅1棟 約6~7万円程度

    苔を滅菌する洗浄剤は別途となります。

    ただし、コケが生える原因を改善しなければいくらバイオ洗浄しても再発するので、洗浄の意味はありません。

     

苔が生える根本原因と解決策

【原因1】外壁の通気性が低い

 

苔が生える原因として気付かれにくいのが通気性の悪さ断熱材の湿気です。

昨今の住宅の外壁は通気工法といって、壁の中に隙間が設けられておりますが、この中に溜まった湿気が逃げず、外壁表面に苔を生えさせているケースがあります。

これは立地条件というよりは構造上の問題です。湿った空気は上方に移動していきますから、

軒天部分に通気口(湿った空気の出口)を設けなければなりませんが、建物形状や立地条件によっては、

通気口を設けると風を伴う雨で雨水浸入口となる可能性があるために通気口を設けていないことが多いです。

すると年中壁の中は湿気が溜まっていることになり、

外壁表面に苔が生えるばかりではなく、構造用合板の腐食や断熱材の湿りなどの原因となります。

このようなケースでは、軒天に通気口を設けることが根本解決になります。

 

【原因2】断熱材が湿気ている

  •  

    断熱材が湿気ていると外壁の断熱効果が著しく低下します。断熱効果が低下するとさらに苔が生えやすくなります。

    この場合は、断熱性能を下に戻してやらなければなりません。ひとつは、室内側の壁紙とボードを剥がして断熱材を交換する方法。

    もうひとつは、断熱塗料を外壁に塗る方法です。一般的に室内側の壁を剥がして断熱材を交換するのはコストもかかりますし、生活されている中での工事は大変です。

    外壁に断熱材を塗るには生活に支障はありませんのでおすすめです。

     

     

家に最も重要な性能は通気性能

 

なぜ壁の中の断熱材が湿気てしまったのか?です。

それは外壁の通気性が乏しいことが原因です。

新築時にはせっかく通気性が高い塗料を塗ってあったのに、塗り替え時に通気性の低い塗料を塗ってしまったのかもしれません。恐ろしいことです・・・。

住宅の寿命は通気性に比例します。

なぜなら木がある一定の湿気を超える水分を含むと腐りやすくなるだけではなく、セルロースを分泌します。これが白アリの大好物なのです。
ただ塗ればよい、というものでは決してないのです。

塗り替えされるときはどんな塗料を塗るかが肝心です。

下手をすれば苔が生えるのみならず家の寿命を縮めてしまうことになりかねません。

 

まとめ

住宅の外壁に苔が生えて汚れたように見えるのは、カビ・大気中の汚れなども付着しているためです。

放置することで外壁の劣化が早まる可能性があるため、ぜひ苔などの汚れが気になり始めた時点で対策を検討して下さい。

ご自宅の美しい外観を長く保てるよう、今回紹介した情報を参考にしていただけると幸いです。

高齢者の孤独死の増加

高齢者の孤立死は増加、賃貸オーナーや管理会社は受け入れ拒否が多数。

万が一のとき賃貸借契約の解除・残置物の処理を行う等、安心入居に奔走する不動産会社の挑戦 アミックス

 

増え続ける高齢者の孤立死と、懸念する賃貸オーナーの受け入れ拒否。「万一に備えた安心入居」に奔走する不動産会社アミックスの取り組みとは

(画像提供/PIXTA)
日本において、高齢者の賃貸物件への入居が難しい現状があります。理由の一つには、特に単身の高齢者が亡くなった場合に親族などに連絡がつかず、残置物の処理や契約解除手続きが進まない、という問題があります。
東京都内の不動産管理会社、アミックスの「見守り事務委任契約」サービスについて、同社の賃貸管理部 業務企画課の金子佳太さんに話を聞きました。

不動産会社担当者が見た「高齢者賃貸入居の分かれ目」

東京で賃貸住宅の管理を行う不動産会社・アミックスは、前向きに高齢者の受け入れに取り組んでいる会社の一つ。
業務の一環として管理物件に入居する高齢者と接することの多い金子さんは「一口に高齢者といっても、健康状態やライフスタイル、生活環境などによって大きな違いがある」と言います。

例えば、実際に金子さんが出会った80代のAさんは体が不自由でヘルパーを利用しつつも、部屋も綺麗に片付いていて明るい性格。今もご存命で金子さんと会話も弾みます。
対して、同じ80代のBさんはこれまでずっと一人で一生懸命に仕事をしてきた人。体が不自由になってもプライドが高く「自分は大丈夫」の一点張りで、行政サービスにも頼ることのないまま、残念ながらアミックスの管理する物件で亡くなられたそうです。

金子さんが出会った同じ高齢の入居者でもその反応には個人差がある(画像提供/アミックス)

金子さんが出会った同じ高齢の入居者でもその反応には個人差がある(画像提供/アミックス)

Bさんのように「自分にはまだサポートは必要ない」という高齢の入居者がいる一方で、自ら「高齢になったので、生活について相談したい」と連絡をする人もいて、反応には個人差があるようです。

「普段から人と関わっていろいろな情報を持っている人は行政のサービスを受けることにも抵抗がないのですが、人との関わりが希薄な方は、社会的にも孤立して最悪の場合は孤立死(※)に至ることを目の当たりにしています」(アミックス金子さん、以下同)

(※)孤立死は孤独死同様、誰にもみとられずに一人で死ぬことを意味していますが、孤立死の方がより「家族や社会から孤立した死」というニュアンスが含まれるとする解釈もあります。当記事では、東京都の資料に準じて以後「孤立死」という言葉を使用しています。

増え続けている高齢者の孤立死

しかし、このように高齢者の受け入れに前向きな会社はまだ少数派です。いざ高齢者が賃貸住宅へ入居しようとしても、認知症の発症や孤立死、それに伴う残置物の処理などを恐れて高齢者を受け入れないオーナーや管理会社が今も多く存在します。

なぜならば、入居者が居室内で亡くなった場合、賃借権は相続され、残置物も相続の対象となるので、

オーナーや管理会社は勝手に処分できません。

撤去するには、亡くなった人の戸籍をたどって遺族を探し出し、残置物処理の同意に関する手続きが必要でした。賃貸借契約時に残置物処理に関する取り決めがなされていないと、

解決するまでに数年かかることもあります。その間オーナーは誰にも部屋を貸せなくなってしまったり、残置物処理や原状回復が済んで貸し出せたとしても、借主の心情に配慮して賃料を下げなくてはならなかったりするからです。

実際、高齢者の孤立死は今もなお一定数起こっています。
2022年版(令和4年版)高齢社会白書によると、東京都23区内における65歳以上の一人暮らしで、自宅で亡くなった人の人数は、2020年で4238人に上ります。

 

東京都23区内における65歳以上の一人暮らし高齢者の死亡数は年々増え続けている(引用元/2022年版(令和4年版)高齢社会白書)

同調査の60歳以上の人へのアンケートでは、一人暮らしをしている人の半数以上が孤立死を身近な問題として感じており、高齢の入居者自身も孤立死に対する不安を持っている人が多いといえます。

 

60歳以上の人の3割超が孤立死を身近な問題と捉えており、一人暮らしの人に限っては5割を超える(引用元/2022年版(令和4年版)高齢社会白書)

60歳以上の人の3割超が孤立死を身近な問題と捉えており、一人暮らしの人に限っては5割を超える(引用元/2022年版(令和4年版)高齢社会白書)

 

増える孤立死に必要な契約の条件やサービスとは?

 

このような課題を踏まえ、2021年6月に国土交通省と法務省から「残置物の処理等に関するモデル契約条項」が発表されました。

これにより、司法書士などの専門家や不動産会社などの法人が入居者当人と生前に契約を結ぶことで、これまで遺族が行うのが前提となっていた死後事務や整理を第三者が行えるようにしたものです。

アミックスでも日々の見守りシステムに加えて、万が一のときには「賃貸借契約の解除」と「残置物の処理」をスムーズに行えるようにした「見守り事務委任契約」をスタートしました。

ヤモリ社製の『みまもりヤモリ』という人感知センサー機器を使って日ごろの見守りを行います。

定期的な巡回や、異変があったときに駆けつけるのはオーナーの賃貸をサブリースしている会社、つまり貸主にあたるアミックスが担当。

そして、万が一、入居者が亡くなったときは死後事務の代行サービスを提供するリーガルスムーズ社が賃貸借契約の解除と残置物所有権放棄の手続きを代行し、家賃保証会社のエルズサポートにて明け渡し完了まで家賃保証されます。

入居者の負担は月々3000円程度の利用料のみです。

 

アミックスの見守り事務委任契約のスキーム。家賃保証、見守りサービスに必要な器具の提供と運用、死後事務委任契約がセットになっていて、入居者もオーナーも安心できる(画像提供/アミックス)

アミックスの見守り事務委任契約のスキーム。

家賃保証、見守りサービスに必要な器具の提供と運用、死後事務委任契約がセットになっていて、入居者もオーナーも安心できる(画像提供/アミックス)

「積極的な高齢者の受け入れは、空室を減らすための一つの有効な方策となるでしょう。

同時にオーナーさんが安心して貸すことができるよう、リスクを減らしていく仕組みの構築が不可欠でした。

『みまもりヤモリ』からの通知や定期的な巡回で、何かあっても早期の発見が可能です。

特殊清掃(遺体の発見が遅れ、遺体の腐敗などによりダメージを受けた室内を原状回復するための消臭、

汚染除去など、特別な清掃)が必要になるリスクは軽減され、賃貸契約解除手続きや残置物処理まで行うことで、オーナーの負担は少なくなります」

 

高齢者受け入れが業績に及ぼす効果と、新たに見えてきた課題

この見守り事務委任契約に関する問い合わせは月平均で30件ほど、多い月では50件以上。

さらに入居前の面談をした高齢者で、見守り事務委任契約への新規の加入を希望する人は60件(キャンセル含む)を超えました。

アミックスの見守り事務委任契約に関する問い合わせは月平均で30件件ほど、多い月では50件を超える。2024年2月は、協力会社やシステムの切り替え時期と重なり、一時的に募集を止めていたが、徐々に数を戻してきている(画像提供/アミックス)

徐々に数を戻してきている(画像提供/アミックス)

「高齢の方は、一度入居されるとライフスタイルの変化が少ないので、

長く住まわれることが多いのが特徴です。高齢者を積極的に受け入れている当社では、

受け入れが進んでいない一般的な賃貸住宅よりも解約の頻度が低いと考えられるため、これからも空室率が下がっていくことが期待できます」

アミックスの2024年3月期の実績は、管理戸数9531戸(委託管理を含む管理戸数は10,310戸)中、空室はわずか14戸、空室率約0.15%という好業績。一方で、実際に死後事務委任契約を締結した数は、

アミックスの管理物件に入居する高齢者836名(2023年7月20日時点、予備軍含む)中53件です。

金子さんは「契約数は徐々に増えている」としながらも「反響や問い合わせがあっても、そもそも物件の入居申し込みに至らないことも多く、契約締結にまで繋がっていない」と分析しています。

入居につなげていくには、高齢者にも住まい探しをする上での覚悟が必要だとも。

「残念ながら、高齢者に貸し出しOKで、家賃が安くて広い物件など、滅多にないのが現状です。

1Kやワンルームの部屋も多く、これまで広い家に住んでいた人が、

いきなり限られた広さの部屋に住むという現実とのギャップを受け入れられないケースも多いと思います。サポートシステムを整えるだけでなく、

入居者には現実との擦り合わせも促していかなければなりません」

 

「見守り事務委任契約」のようなサービスが当たり前の社会になっていくために

今後、高齢者を対象としたサービスが増えていくために考えるべきことを、金子さんは次のように話してくれました。

「賃貸管理業界においても効率化という名の下、アプリやコールセンターでの電話対応など、社員がお客さまと直接関わらない方向へと進みがちです。しかし高齢者はスマホを使いこなせない人も多く、自分自身の生活や命に関わることなので、

密なコミュニケーションを必要としています。
時代と逆行しているようですが、私たちは既に入居されている65歳以上の方を個々に訪問してサービスの内容を説明し、

安心に住んでいただけるように定期的に巡回もしています」

既存の入居者も年を重ねていずれは高齢者になる。アミックスは65歳以上の高齢者を一人ずつ訪問し、「見守り事務委任契約」について説明を行っている(画像提供/アミックス)

既存の入居者も年を重ねていずれは高齢者になる。アミックスは65歳以上の高齢者を一人ずつ訪問し、「見守り事務委任契約」について説明を行っている(画像提供/アミックス)

効率が重視される世の中でも、入居者一人ひとりと顔を見てつながっていくことも大事ではないか、と金子さんは言う(画像提供/PIXTA)

「さらに、入居者やオーナーさんへの提案で物件価値の維持、向上を図ることも大事です。

例えば既に居住中の方も年齢を重ねると2階以上が住みづらくなることも起こり得ます。そのようなとき、1階への住み替えを提案し、オーナーさんには空室になったタイミングで適切なリフォームを提案するなどすれば、物件を長く保全することが可能です」

金子さん(右)は、アミックスで高齢者受け入れ促進のため、協力会社探しからシステムづくり、加入希望者の面談や入居後の訪問、自治体とのやりとりなども行っている。左は同じチームで事務を担当する小出真央さん(画像提供/アミックス)

金子さん(右)は、アミックスで高齢者受け入れ促進のため、協力会社探しからシステムづくり、加入希望者の面談や入居後の訪問、自治体とのやりとりなども行っている。

左は同じチームで事務を担当する小出真央さん(画像提供/アミックス)

高齢者の賃貸への入居が難しい問題は、いろいろなところで話題になりつつあります。

今回紹介したケースでは多くの会社の協力を得て、さまざまなサービスを一つにまとめて提供できている点が大きな特徴ですが、このように高齢者への入居に対応している不動産会社はまだ多くはないのが現状です。

また、精神疾患や認知症の発症など、死亡事故以外の対応をどうするかも課題といえます。

「一つひとつ解決し、行政や関係団体、企業などとの連携体制もさらに整えていきたい」と話す金子さん。

時間をかけて高齢の入居者と向き合っていくには、さらなるマンパワーも必要でしょう。

高齢者が住まいを借りるとき、このようなサービスが当たり前の社会になっていくことを切に願います。

外壁塗装 雨の日の注意点

外壁塗装は基本的に雨の日には塗膜の密着が上手く行われない為、施工はお休みとなります。

では、雨が上がった翌日や梅雨時期はどうなるのか?気になる方もいらっしゃることだと思います。

結論から言ってしまえば、雨の翌日の外壁・屋根塗装は完全に乾燥している状態であれば可能、もしくは付帯部(雨樋・破風・雨戸など)の塗装や足場組みのみ可能になります

雨の翌日や梅雨時期の塗装に関する、条件や気を付けるべきポイント、雨に強い塗料などをまとめましたので、参考にしていただければと思います。

外壁塗装が雨の日にできない理由

基本的に雨の日には外壁塗装は行えません。

雨の日に外壁塗装できない理由は、雨によって塗膜との間に弱境界層(じゃくきょうかいそう)が出来てしまうからです。

弱境界層とは、塗料が剥がれる原因となる層のことで、水以外にも古い塗膜やサビも弱境界層になってしまいます。

雨の日に塗装を施しても、どうしても外壁に水滴が付着してしまうので、雨の日は外壁が塗装ができません。

作業の途中に雨が降ってきても作業を途中で断念せざるを得ません。

ちなみに足場組みも雨の中では行えません。(小雨だったら足場組みは行う業者はあります)

ただ、雨の日でも唯一できる作業が高圧洗浄になります。

高圧洗浄とは、高圧力な水を外壁や屋根に吹きかけてこびりついたカビや古い塗膜を洗い流す作業になります。

外壁塗装は完全乾燥が絶対条件

塗装場所の気温が5℃未満、もしくは湿度85%以上である場合、または換気が十分でなく結露が考えられる場合、塗装は避けてください。

原則、外壁・屋根塗装では気温5℃未満、湿度85%以上では塗装することはありません。

これは、雨水や湿気によって塗料が薄まってしまったり、外壁や屋根に水の膜が出来てしまった上から塗装してしまうことで、早期の剥がれや塗膜の気泡などを予防する目的の為になります。

従って、明け方まで雨が降っていた状況下での塗装は基本的に行われないと考えてしまってもよいでしょう。

その分、工期は伸びるわけですが正確な塗装をする為には、仕方がないと割り切って考えましょう。

前日の雨が小降りで、塗装時期が夏場であれば外壁や屋根もすぐに乾燥するので、午後から塗装にかかることもあります。

外壁塗装に最適な季節が春・秋だと言われている要因は、雨が少なく工期が伸びないことや、雨や湿気によって不適切な塗装が行われないリスクが低くなることになります。

雨上がりにすぐに施工に取り掛かる業者には要注意

外壁塗装で塗膜剥がれの症状
外壁塗装で塗膜剥がれの症状

雨が残っている外壁や湿気の多い日に塗装をすることで、塗膜の早期剥がれなどの劣化症状が起こる可能性が高くなるわけですので、雨上がり後すぐの塗装は原則的に行われませんが、業者によっては少々の雨や湿気の多い日でも構わず作業をしてしまう業者もあります。

これは、現場を工期通りに終わらせることで次の現場に早く入りたいという発想のもとでの行動になります。

ただ、前述したように雨や湿気の影響で塗膜に不具合が起こる可能性が非常に高くなります。

外壁塗装では、施工に取り掛かる前にスケージュールを提出してもらえますので、雨の影響で外壁が湿っている状態の日に塗装の工程であれば業者側に状況の説明を電話してあげると丁寧ですね。

 

そしたら業者側も早い段階で、中止にするか付帯部のみの塗装になるか、午後からの作業にするかを決めることができます。

くれぐれも雨上がりの湿っている状況で強引に作業をする業者には注意しましょう。

万が一、このような業者にあたってしまったらきちんと業者と話し合い、その後の塗膜の保証などの確認をするようにしてください。

ただ、足場の設置・撤去、高圧洗浄に関しては少々の雨が降っていも行われることはあります。

 

梅雨時期(高多湿)な状況でも施工が行える塗料もある

関西ペイントが製造・販売しているアレスダイナミックトップは湿気に強い塗料になるので、梅雨時期などでもスケジュール通りに塗装することができます。

また、梅雨時期だけでなく湿気の多くなりがちな建物の北面や水回り付近、日陰部にもおすすめです。

現在流行っているラジカル制御型の塗料になりますので、高い耐候性が期待できる塗料として現在、普及しています。

どうしても工期通りに外壁・屋根塗装を完了させてほしい方などは検討してみてもよいでしょう。

 

雨の影響で工期が伸びても追加料金は発生しない

雨の影響で工期が延期されても基本的には追加料金は発生しません。

一応、見積提出時に雨による工期の延長で追加料金がないかの確認、梅雨時期(5月下旬頃~7月上旬頃)や真冬(12月~2月)に関しては天候も不安定になるので見積書に一筆『追加料金が発生しない旨』を記載してもらうと安心ですね。

ただ、雨の影響ではなく追加で塗装をお願いしたら当たり前ですが、費用は発生します。

追加請求は外壁塗装においてもよくあるトラブルになりますので、契約前に十分に確認するようにしましょう。

雨以外の外壁塗装できない日

強風の日

強風の日は職人の安全面を考慮して作業が行われないことがあります。

また、強風によって塗料にチリやホコリが付着して仕上がりに影響することもあります。

強風の日は足場組み、解体も行われません。

 

大地震発生時

地震は予知できるものではありませんので、施工の中断となりますが、地震に関してはちょっとやそっとでは施工の取りやめにはなりません。

ただ、震度6以上の大地震発生時には、その後余震も頻繁にあるので施工は取りやめになる所が多いです。

 

まだ雨は降っていないがこれから雨が降る可能性が高い日

ちょっと歯がゆく感じますが、まだ雨が降っていなくても、これから雨が降る可能性が高い日なども施工は行われません。

これは弱境界層を予防するとともに、塗料の乾燥にも影響がある為です。

外壁塗装では、一般的に下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りが基本になってきますが、それぞれの塗装の間隔は水性シーラーなどの乾きが早いもので2時間、微弾性フィラーなどは最低3時間の塗装間隔を空けることが必要になります。

これもただ間隔を開ければいいという問題ではなく、乾燥が目的になるので、雨や高多湿、低温などの状況下ではさらに間隔は必要となります。

また、工法や塗料によっては24時間の乾燥が必要になるものもあります。

このような事を考慮して、雨が降る可能性が高い日は施工が取りやめになるところがあります。

 

雨翌日の外壁塗装は慎重に!

雨だと外壁塗装できない?
基本的に雨の日には外壁塗装は行えません。
雨によって塗膜との間に弱境界層ができてしまい、塗膜が上手く密着しないためです。
雨でも外壁塗装できる塗料はある?
アレスダイナミックトップは湿気に強い塗料になるので、梅雨時期などでもスケジュール通りに塗装することができます。
湿気の多くなりがちな建物の北面や水回り付近、日陰部にもおすすめの塗料です。
雨翌日の注意点
  • 塗膜は完全乾燥されているか
  • 雨上がり後にすぐに施工に取り掛かる業者には注意
  • 雨による工期の延長が気になる方はアレスダイナミックトップを検討する

まとめ

雨上がり後の外壁・屋根塗装は原則的に行われませんが、付帯部の塗装や足場の組立・撤去などの工事は行われます。

また塗料によっても雨や湿気を気にすることなく塗装することができます。

くれぐれも雨上がりの湿っている状態で塗装するような業者には注意するように、最初の業者選びは慎重に行いましょう。

気になる浴室暖房!

どんな家でも取り付けられるの? 気になる浴室暖房

 

冬場の浴室はどうしても寒くなりがち。

暖かい部屋から移動すると、思わずブルっと身震いすることも。

人は急激な室温の変化にさらされると、体温を一定に保つために、血管を急激に収縮させ、血圧や脈拍の変動を起こす。

これは、心筋梗塞や脳血管障害などを引き起こすこともある、ヒートショックと呼ばれる状態だ。

 

 

こうした危険を防ぐには、浴室暖房乾燥機を使用し、バスルームを事前に暖めておくことが重要。

とはいえ、「うちにそんなアイテムはない……」というご家庭も少なくないはず。
そもそも、既存住宅や今まで設置したことのない中古戸建に取り付けることはできるのだろうか。

「基本的には可能です。後付けの設置なら、壁掛けタイプがおすすめ。

工事期間も大体半日から一日程度で終了します。ただし、壁穴から熱源機へつなぐ配管を外に出す必要があるため、浴室自体が屋外に接していることなどが条件になります。

そのため、在来浴室の設計によっては取り付けが難しい場合も。木質やしっくいの内装も設置には向いていません」

そう話してくれたのは、CMでもおなじみの定番商品『ミスティ』を販売する、東京ガスの吉田さん。

 

タイプによって金額は異なるが、22万8900円(税込)の商

どんな家でも取り付けられるの? 気になる浴室暖房乾燥機

品なら、設置費用を含めて約25万円前後で取り付け可能だ。

ちなみに、すでにガス温水式の浴室暖房乾燥機がついている場合は、ミストユニットを後付けすることで使用できるミストプラスという商品も。しかし、オール電化住宅などで電気式の浴室暖房乾燥機を使っている場合は利用できない。

 

どんな家でも取り付けられるの? 気になる浴室暖房乾燥機「ミストサウナ付きの浴室暖房乾燥機は、湯船につからなくても全身が温まるので、忙しい人やシャワー派の人にもぴったり。

また、水圧による負担がないため、高齢者にも最適な入浴法なんです」

ガスなので立ち上がりも早く、浴室をパワフルに暖めてくれるそう。

う~ん、これはぜひ我が家にも取り入れたい。

そのほかでは、三菱電機のV-161BKAも人気。

こちらは人感センサーが“入浴前”と“入浴中”を感知し、状況に合わせた最適な暖房に切り替えてくれる。
また、リンナイの『バスほっと(RBH-W413KP)』は、除菌イオンが浴室のカビ菌やニオイを分解除去。バスルームをいつでも清潔に保つことができる。

自宅のお風呂ライフを充実させてくれる、浴室暖房乾燥機。リフレッシュ&リラックスタイムを満喫して、日々の活力を養おう。

現場監督がすごい理由

現場監督がすごいと言われる6つの理由

現場監督は、建設プロジェクトの成功に欠かせない存在です。彼らがすごいと言われる理由には、以下の6つが挙げられます。

  • 幅広い知識と技術力
  • 優れたコミュニケーション能力
  • 強いリーダーシップ
  • 問題解決能力の高さ
  • 細部への配慮と全体把握の両立
  • ストレス耐性の強さ

それぞれの理由について、詳しく見ていきましょう。

 

建設のプロフェッショナルたる幅広い知識と技術力

現場監督がすごいと言われる第一の理由は、その幅広い知識と技術力にあります。彼らは建築や土木に関する専門知識はもちろん、電気、設備、法規など、多岐にわたる分野の知識を持っています。

例えば、建築現場では構造計算の基礎知識から最新の建築資材の特性まで理解している必要があります。また、工程管理や品質管理、安全管理など、様々な管理技術も求められます。

これらの知識や技術は、長年の経験と継続的な学習によって培われます。現場監督は常に新しい技術や法規制の変更などにアンテナを張り、自己研鑽を続けています。

このような幅広い知識と技術力があるからこそ、複雑な建設プロジェクトを成功に導くことができるのです。現場監督の専門性の高さは、他の職種の人々からも一目置かれる理由となっています。

様々な立場の人々をつなぐコミュニケーション能力

現場監督の凄さの二つ目は、その優れたコミュニケーション能力です。

建設現場には、様々な職種の作業員や、発注者、設計者など、立場の異なる多くの人々が関わっています。

現場監督はこれらの人々の間を取り持ち、スムーズなプロジェクト進行を実現します。

例えば、技術的な内容を専門家ではない発注者に分かりやすく説明したり、異なる業者間の意見の相違を調整したりすることが求められます。

また、作業員一人一人の個性や能力を理解し、適切な指示を出すことも重要な役割です。

さらに、近隣住民とのコミュニケーションも欠かせません。

工事による騒音や振動への配慮、安全確保のための説明など、地域との良好な関係を築くことも現場監督の仕事です。

このように、様々な立場の人々と効果的にコミュニケーションを取れる能力は、現場監督の大きな強みであり、多くの人々から尊敬される理由の一つとなっています。

 

現場を率いる司令塔となるリーダーシップ

現場監督がすごいと言われる三つ目の理由は、その強いリーダーシップにあります。

彼らは建設現場という複雑な環境で、多くの作業員を統率し、プロジェクトを成功に導く司令塔の役割を果たします。

現場監督は、工程計画を立て、各作業員に適切な指示を出し、進捗状況を管理します。

時には厳しい判断や決断を下さなければならない場面もあります。例えば、天候の急変による作業計画の変更や、予期せぬトラブルへの対応など、迅速な意思決定が求められます。

また、チーム全体のモチベーションを高め、一丸となってプロジェクトに取り組む雰囲気を作り出すことも重要です。

作業員一人一人の能力を最大限に引き出し、チームとしての力を最大化する能力が求められます。

このような強いリーダーシップを発揮できることが、現場監督の凄さの一つであり、多くの人々から尊敬される理由となっているのです。

 

予期せぬ事態に対応する問題解決能力

現場監督の四つ目の凄さは、その高い問題解決能力です。建設現場では、予期せぬ問題や困難な状況が日々発生します。

現場監督はこれらの問題に冷静に対処し、迅速に解決策を見出す能力が求められます。

例えば、地中から予想外の埋設物が出てきた場合や、資材の納期遅れが発生した場合など、様々なトラブルに直面します。

これらの問題に対し、現場監督は迅速に状況を分析し、最適な対応策を講じなければなりません。

また、作業員間のトラブルや、安全管理上の問題など、人的な課題への対応も重要です。

これらの問題を適切に処理し、現場の秩序を維持することも現場監督の重要な役割です。

このように、どんな困難な状況でも冷静に対処し、問題を解決する能力は、現場監督の大きな強みであり、多くの人々から信頼される理由となっています。

 

細部と全体を同時に把握する認識能力

現場監督の五つ目の凄さは、細部への配慮と全体把握の両立ができる点です。建設プロジェクトは、細かな作業の積み重ねで成り立つ一方で、全体の進捗や品質、安全性などを常に意識する必要があります。

例えば、個々の作業の品質チェックを行いながら、同時にプロジェクト全体の工程管理や予算管理を行う必要があります。

また、一つ一つの安全対策を徹底しつつ、現場全体の安全管理も怠らないようにしなければなりません。

この緻密さと大局観の両立は、非常に高度なスキルです。細部にこだわりすぎて全体が遅れてしまったり、逆に全体ばかりに目を向けて品質が疎かになったりしないよう、バランスを取ることが求められます。

このように、ミクロとマクロの視点を同時に持ち、プロジェクトを成功に導く能力は、現場監督の大きな強みであり、多くの人々から評価される理由となっています。

 

高ストレス環境に耐えるメンタルの強さ

現場監督の六つ目の凄さは、その強いストレス耐性です。

建設現場は常に予定通りに進まないリスクを抱えており、様々なプレッシャーにさらされる環境です。このような高ストレスの状況下でも冷静さを保ち、適切な判断を下し続けることが求められます。

例えば、厳しい納期に追われる中での工程管理や、予算超過のリスクと向き合いながらの原価管理など、常に重圧がかかる状況で仕事をします。

また、安全管理の責任も重く、事故のリスクと隣り合わせの環境で神経をすり減らします。

さらに、様々な立場の人々との調整や、時には厳しい要求にも対応しなければなりません。

このような状況下でも、冷静さを失わず、適切な判断を下し続けることが求められるのです。

このように、高ストレス環境に耐え、プロジェクトを成功に導く精神力は、現場監督の大きな強みであり、多くの人々から尊敬される理由となっています。

ここに注意!現場監督として尊敬されるための3つのポイント

現場監督として周囲から尊敬され、信頼される存在になるためには、いくつかの重要なポイントがあります。ここでは、特に注意すべき3つのポイントについて解説します。

  • 公平性と一貫性を保つ
  • 積極的な知識獲得と技術向上
  • 安全管理の徹底とコミュニケーション

これらのポイントについて、詳しく見ていきましょう。

 

公平性と一貫性を保つ

現場監督として尊敬されるための第一のポイントは、公平性と一貫性を保つことです。

建設現場には様々な立場の人々が関わっており、それぞれの利害関係が異なることも少なくありません。このような環境で信頼を得るためには、常に公平な態度を保ち、一貫性のある判断を下すことが重要です。

例えば、作業員間で待遇や仕事の割り当てに差をつけることなく、各人の能力や経験に応じて適切に業務を分配することが求められます。

また、ルールや基準を設ける際には、すべての人に平等に適用し、例外を作らないことが大切です。

さらに、判断や決定を下す際には、その理由を明確に説明し、透明性を確保することも重要です。

 

これにより、たとえ厳しい決定であっても、周囲の理解と支持を得やすくなります。

一貫性のある態度と判断は、現場の秩序を保ち、作業効率を高めることにもつながります。

公平性と一貫性を保つことで、現場監督は周囲からの信頼を得て、円滑なプロジェクト進行を実現することができるのです。

 

積極的な知識獲得と技術向上

現場監督として尊敬されるための二つ目のポイントは、積極的な知識獲得と技術向上への取り組みです。

建設業界は技術革新が進んでおり、新しい工法や材料、法規制などが次々と登場します。このような環境で、常に最新の知識と技術を身につけ続けることが、現場監督の信頼性と価値を高めます。

具体的には、業界セミナーや講習会への参加、専門書や業界誌の定期的な購読、資格取得への挑戦などが挙げられます。

例えば、建築施工管理技士や土木施工管理技士などの資格を取得することで、より高度な知識と技術を証明することができます。

また、デジタル技術の進歩に伴い、建設管理ソフトウェアや3次元モデリング技術などの新しいツールも登場しています。

これらの新技術にも積極的に取り組み、効率的な現場管理を実現することが求められます。

さらに、自身の経験を体系化し、後進の育成にも力を入れることで、組織全体の技術力向上に貢献することができます。

このような姿勢は、周囲からの尊敬を集めるだけでなく、自身のキャリアアップにもつながります。

 

安全管理の徹底とコミュニケーション

現場監督として尊敬されるための三つ目のポイントは、安全管理の徹底とコミュニケーションです。

建設現場における安全確保は、最も重要な責務の一つです。事故のない現場を実現することは、現場監督の能力を最も明確に示す指標となります。

安全管理の徹底のためには、まず、安全に関する知識と意識を常に最新の状態に保つことが重要です。

安全衛生法令の改正や新しい安全対策技術などについて、常にアップデートした知識を持つ必要があります。

また、安全管理には現場全体の協力が不可欠です。

そのため、作業員一人一人とのコミュニケーションを大切にし、安全意識の向上を図ることが重要です。

朝礼や安全ミーティングなどの機会を活用し、具体的な注意点や最新の安全情報を共有しましょう。

さらに、ヒヤリハット事例の収集と分析も重要です。

小さな危険の芽を見逃さず、事故を未然に防ぐ体制を整えることで、現場の安全性を高めることができます。

安全管理の徹底と効果的なコミュニケーションにより、作業員からの信頼を得るとともに、発注者や地域住民からも高い評価を受けることができます。これは現場監督として尊敬される大きな要因となるでしょう。

 

すごいと言われる施工管理企業の特徴

建設業界において、特に優れた評価を受ける施工管理企業には、いくつかの共通した特徴があります。ここでは、そうした企業の特徴を3つ紹介します。

  • 先進的な技術導入と効率化への取り組み
  • 人材育成と働きやすい環境づくり
  • 地域社会との共生と環境への配慮

これらの特徴について、詳しく見ていきましょう。

 

先進的な技術導入と効率化への取り組み

すごいと評価される施工管理企業の第一の特徴は、先進的な技術導入と効率化への積極的な取り組みです。

これらの企業は、最新のデジタル技術や工法を積極的に取り入れ、業務の効率化と品質向上を実現しています。

例えば、建設管理支援ソフトウェアの導入により、工程管理や原価管理の精度を高めています。

また、三次元モデリング技術を活用し、設計段階から施工、維持管理まで一貫したデータ管理を行うことで、作業の効率化と誤作業の削減を実現しています。

さらに、ドローンや人工知能を活用した測量・検査技術の導入や、ロボット技術を用いた自動化施工など、最先端の技術を積極的に取り入れています。これにより、作業の安全性向上と工期短縮、コスト削減を同時に達成しています。

このような先進的な取り組みは、業界全体の発展にも貢献し、他企業からの尊敬を集める要因となっています。

 

人材育成と働きやすい環境づくり

すごいと言われる施工管理企業の二つ目の特徴は、充実した人材育成プログラムと働きやすい環境づくりです。これらの企業は、社員一人一人の成長が会社の成長につながるという理念のもと、様々な取り組みを行っています。

まず、体系的な員から管理職まで、各段階に応じた教育プログラムを提供しています。技術研修はもちろん、マネジメントスキルや対人スキルの向上にも力を入れています。

また、資格取得支援制度を充実させ、社員の専門性向上を後押ししています。例えば、受験料の補助や学習時間の確保など、実質的なサポートを行っています。

さらに、ワークライフバランスの実現に向けた取り組みも積極的です。業務のデジタル化による残業削減や、フレックスタイム制の導入、育児・介護支援制度の充実など、多様な働き方を支援しています。

このような取り組みにより、社員のモチベーション向上と優秀な人材の確保・定着を実現し、高い評価を得ています。

地域社会との共生と環境への配慮

すごいと評価される施工管理企業の三つ目の特徴は、地域社会との共生と環境への配慮です。これらの企業は、単に利益を追求するだけでなく、社会的責任を果たす姿勢を明確に示しています。

まず、地域社会との良好な関係構築に力を入れています。

例えば、地域住民への丁寧な工事説明会の実施や、地域イベントへの参加・支援などを通じて、信頼関係を築いています。また、地元の学校との連携による建設業の魅力発信や、インターンシップの受け入れなども積極的に行っています。

環境面では、省エネルギー技術の採用や再生可能エネルギーの利用、廃棄物の削減とリサイクルの推進など、環境負荷の低減に取り組んでいます。

さらに、生物多様性への配慮や、地域の自然環境を活かした設計・施工なども行っています。

こうした取り組みにより、地域社会からの信頼を獲得するとともに、持続可能な社会の実現に貢献しています。

この姿勢が、企業としての評価を高める大きな要因となっているのです。

まとめ

現場監督は、幅広い知識と技術力、優れたコミュニケーション能力、強いリーダーシップなど、多くの素晴らしい資質を持つ職業です。彼らの存在なくして、建設プロジェクトの成功はありません。

尊敬される現場監督になるためには、公平性と一貫性の保持、積極的な知識獲得と技術向上、安全管理の徹底とコミュニケーションが重要です。また、優れた施工管理企業は、先進的な技術導入、人材育成、地域社会との共生などに力を入れています。

建設業界は社会の基盤を支える重要な産業です。現場監督という職業の魅力と重要性を理解し、より多くの人々がこの道を志すことで、業界全体がさらに発展していくことを期待しています。

空き家改善

空き家所有者「3年以上放置」が6割以上!

対策がより厳しくなった「改正空家特措法」が成立し、放置空き家改善の兆し生まれるか?

 

空き家所有者「3年以上放置」が6割以上!「改正空家特措法」成立で、改善の兆し生まれるか?

(画像/PIXTA)
空き家が社会的な問題になって久しいが、(株)AS IT ISが、空き家所有者などを対象に「空き家の実態と活用方法」について調査を行った。
その結果を見ると、空き家の所有者はかなり長期間、空き家のままにしていることが分かった。
政府も法改正などで、空き家対策を強化している。

空き家所有者の6割以上が空き家になって3年以上経過。8割が「今後も暮らす予定はない」

まず、空き家の所有者に「家が空き家となってどれくらい経つか」聞いたところ、最多は「10年以上」の22.2%、次いで「3年~5年」の21.9%、「1年~3年」の20.5%が続く結果となった。

空き家になってから「3年以上経つ」という回答が合わせて63.2%に達した。

次に、「今後、空き家に自身もしくは親族が暮らす予定はあるか」と聞くと、80.9%が「ない」と回答した。

では、空き家は今後どうするつもりかというと、「土地と家を売却する」が38.0%と最多だったが、次いで「特にない」が29.5%だった。

空き家になってどれくらい経ちますか?

出典:AS IT IS【空き家の実態と活用方法調査】より転載

 

空き家対策のための法律を改正してさらなる強化へ

調査結果では、空き家の多くが誰も住むことがないまま、長期間経過していることになる。

これらの空き家の中には、適切に管理されているものもあるだろうが、管理が行き届かずに建物が老朽化したり庭の草木が生い茂ったりしているものもあるかもしれない。

適切な管理をしないで空き家が放置されると、景観を乱したり、衛生面や防災面、防犯面などの問題を起こしたりする場合がある。

一方で、空き家といえども個人の所有物なので、勝手に入ったり処分したりできないので、問題がある空き家に手をこまねく形となる。

その解決策として、2015年5月に全面施行されたのが、「空家等対策の推進に関する特別措置法(空き家対策特措法)」だ。

この法律によって、自治体が空き家に立ち入って実態を調べたり、空き家の所有者に適切な管理をするよう指導したり、空き家の跡地の活用を促進できるようになった。

さらに、地域で問題となる空き家を自治体が「特定空家」に指定して、立木伐採や住宅の除却などの助言・指導・勧告・命令をしたり、行政代執行(強制執行)もできるようになった。

この空き家対策特措法は、さらに踏み込んだ形で改正され、「空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律」が2023年6月14日に国会で成立し、公布された。

問題のある空き家の除却をさらに促進させること、近隣に悪影響を及ぼす前の段階で有効活用や適切な管理を強化することが目的だ。

 

適切に管理しないまま放置すると、固定資産税の軽減措置が受けられなくなる?

今回の改正で注目されているのが、「特定空家」の前段階となる「管理不全空家」という区分を設けたことだ。

今回の改正により、適切な管理が行われておらず、そのまま放置すれば「特定空家」に該当するおそれのある空き家を「管理不全空家」として、管理指針に即した措置を、自治体が指導・勧告できるようになる。勧告を受けた管理不全空家は、固定資産税の減額措置が解除される。

そもそも誰も住んでいない空き家を放置する背景に、「住宅用地の課税標準の軽減特例」の存在がある。

住宅用地と認められた土地で、住宅1戸当たり200平米までの土地は「小規模宅地」として、課税標準=固定資産税評価額が1/6に軽減される。

固定資産税の額を抑えたいために、住める状態でなくても家を取り壊さないでおくという事例が多いからだ。

空き家対策特措法では、すでに「特定空家」に対してはこの軽減特例を解除する形になっているが、今回の改正で「管理不全空家」に対しても同様に軽減特例を解除する形となる。

解除されると、固定資産税がおおむね4倍になるといわれている。

なお、空き家対策特措法の改正は、公布から6カ月以内に施行されることになっている。早ければ年内にも施行される可能性があるので、空き家を管理せずに放置している場合は、注意が必要だ。

空き家を放置すると、近隣とトラブルになったり、法規制の対象になったりする可能性がある。

住む予定がないなら、老朽化が進行する前に売却したり、更地にしたりリフォームしたりして、活用することを検討しよう。

相談窓口を設けたり専門家を紹介したりする自治体も多いので、早めに相談するとよいだろう。

SUUMOジャーナルから引用